お仏壇の窓口

資料請求/見学予約
はお電話でも

03-5468-6877

無料相談

受付時間:平日10:00~18:00

仏壇に果物をお供えするときの注意点を知っておこう。ふさわしい果物の選び方とは

お仏壇

仏壇にはさまざまなものをお供えします。ご飯やお水、仏花や線香。さらに、特に法要などでは鮮やかな果物をお供えすると、仏壇がにぎやかになり、先祖にも喜んでいただけるでしょう。

ところで、お供えする果物にはおすすめのものやタブーなものはあるのでしょうか?

仏壇にお供えする果物、ダメなものはある?

お供え物として果物を選ぶ際には、基本的には「なんでもよい」といえます。もっとも大切なのは、故人を想う気持ちだからです。

とはいえ、避けたほうがよい果物はいくつか存在します。仏教の教えに反してしまったり、仏壇を汚してしまったりする恐れのあるものが該当します。具体的にどのようなものがあるのか見てみましょう。

汁や水分が出てしまいやすいもの

万が一傷がついてしまったときに備えて、汁が出やすい果物は禁物です。仏壇を汚してしまう恐れがあるうえ、ハエなど好ましくない虫が寄ってくる原因ともなってしまうからです。

日持ちしないもの

何日間もの長い間お供えしておくものではありませんが、とはいってもあまりにも日持ちせず傷みやすいものは避けるべきです。そのため、冷蔵保存が必要なものはまず選択肢から外しましょう。

傷みやすいと、仏様がゆっくり味わう時間がなく、また傷んでにおいが発生することによって「死臭」を連想させることにもなり、仏様に失礼にあたります。

強いにおいのするもの

ドリアンやマンゴーに代表されるような、においの強い果物もお供え物には適していません。前項同様、あまりに強いにおいは死臭を連想させてしまうことにつながりかねないからです。それによって悪い霊が引き寄せられ、不幸をもたらすともいわれています。

仏様はお供え物を香りで味わうとされているので、あまりにも強いにおいを放つものは刺激も大きいため、避けるべきでしょう。

お供え物とする果物の選び方

避けるべき果物を知ったところで、次はお供え物として適した果物の選び方を見ていきましょう。

まるい果物がよい

お供え物にはできるだけまるい形の果物がよいとされています。この理由にはいろいろあり、「円」は「縁」とかけられていて、故人と「ご縁が切れないように」という意味を持たせるから、まるいとカドがないため何事も円満に進み縁起がよいから、風水ではまるいものは悪いものを除きよいものを引き寄せるから、などといわれています。

まだ熟れていないもの

すでに熟してしまっていると、仏様に長く味わってもらうことができません。食べ頃にはまだ早いものを選んだほうが、お供え物としては適しているといえます。

果物の数は、3,5,7,8,11個あたりで

果物はいくつお供えすべきか、という点に関しては「偶数と忌み数を避ける」という考え方を基本にします。偶数は割り切れるため「故人との縁が切れてしまう」、忌み数と呼ばれる4,9は「死」や「苦」を連想させる、という考え方です。

また偶数ではありますが、8は漢数字の「八」が末広がりで縁起がよいとされています。

以上のことを踏まえると、お供えする果物の数は3,5,7,8,11個あたりが適当といえるでしょう。

お下がりとして分けやすいもの

お供えしたものを親族などで食べることは、「仏様からおさがりをいただく」という意味で、仏様に「食べ物に困らずに暮らしていけている」ことを感謝することになります。したがって、お供え後にみんなで分けることを考えると、分けやすい果物にするというのもポイントのひとつとなります。

たとえば、スイカ(厳密にはスイカは果物ではありませんが)はお供え物として大変立派で喜ばれますが、分けるという観点からはなかなか判断が難しいところです。切ってその場で分けていただく、というケースであれば問題はありませんが、そのような事情も考慮して選ぶとよいでしょう。

故人の好きだったもの

特に故人が大好きだった果物がある場合は、細かいことを気にせずそれを選ぶのがもっともよいかもしれませんね。お供え物は故人を偲び供養するものだからです。故人を想う気持ちがもっとも大切、という基本に1番のっとっているのは、故人の好物を選ぶことだといえるでしょう。

とはいえ、大前提としては「もらった遺族が困らないもの」であるという点です。分けるにしてもお下がりとしていただくにしても、最終的にお供え物を処理するのは遺族だからです。

総合的に、お供え物としておすすめの果物は?

まずいつでも手に入りやすく、定番ともいえるものがりんご・オレンジ・みかんなどでしょう。持ち帰りしやすい大きさであるのもポイントです。

季節感を重視するなら春はさくらんぼ、夏は桃(ただし曹洞宗の仏壇のお供えに桃はNGなので注意が必要)、秋は梨といったところでしょう。

メロンは高価なイメージがありますが、現在は比較的安価なものも多く、ひとつお供えするだけでも仏壇が豪華になります。そのあと切り分けていただくにもぴったりです。

ぶどう・柿・キウイ・いちご・バナナあたりは、傷みやすい傾向にあるため、早めにお下がりとしていただくことが可能な場合であればよいでしょう。

果物をお供えする際のポイント

お供え物の値段相場は

果物はスーパーでも手に入る手ごろなものから、専門店やデパートで売っているお供え用の果物かごまで、値段もさまざまです。持参用のお供えであれば、あまりにも高価だと逆に気を遣わせてしまうことにもなるでしょう。相場は大体3,000~1万円といわれており。親しい間柄であれば5,000円前後が目安となります。

ただし、地域の風習などによって差があることがあります。

お供えする時間は

実は日常的なお供えに関しては長時間である必要はなく、朝にお供えしたら午後には下げてもよいとされています。

長くお供えして仏様にゆっくり味わっていただくのも大事ですが、それで腐らせてしまうのは本末転倒で、仏様に失礼です。悪くならないうちにお下がりとしていただくとよいでしょう。

のし紙はどうする?

お供え物を持参する際には「のし紙」をかけます。のし紙とは、のし・表書き・水引(みずひき)を印刷した、贈り物を包むときに使う紙です。ただし、お供え物のように弔辞の場合は「のし」は印刷されていないものを使用します。

水引は、黒白か双銀の「結びきり(悲しいことが何度もないようにという願いが込められている)」を選び(「蝶結び」の水引は慶事用なので使用禁止です)、表書きは「御供」「御供物」が一般的です。

水引の下には、贈り主の名前を入れます。

お供えする際の盛り方

果物は、仏壇にそのままお供えしてはいけません。必ず高坏(たかつき)や供物代などの仏具にのせてから仏壇に起きます。まず、頂点をずらして三角形に折った半紙を、頂点側を自分の方に、底辺側を仏壇の方に向けて仏具に敷き、その上に果物を盛ります。

仏具がない場合は広いお皿やお盆で代用しても問題ありませんが、半紙を敷くのは忘れないようにしましょう。半紙も、なければ無地の白紙で代用してかまいません。

果物を盛る際のルールはありませんが、乱雑に並べるのは失礼にあたります。丁寧に、見栄えよく盛りましょう。

お供えする位置

仏具に盛ったお供え物は、仏壇のどこに置けばいいのでしょうか。

上・中・下段に分かれている仏壇であれば、果物のお供え物は中段に置きましょう。上段は御本尊や位牌を祀り、下段は花や香炉を置くからです。

お供え物の数が多くて置ききれないとき、また小型の仏壇でスペースが確保できないときは、仏壇の前に卓やお盆を置いてその上にのせます。床や畳に直に置くのは避けましょう。

お供えしてはいけない食べ物とは?

最後に、果物に限らず「お供え物として適さないもの」も紹介しておきます。

肉・魚

仏教は「殺生」を嫌います。肉や魚は殺生を容易に連想させるため、お供え物としては不向きです。日持ちもしないため、「避けるべき」というよりも「お供えしてはいけない」と認識しておくのがよいでしょう。

「五辛(ごしん)」と呼ばれる強いにおいのする食材

仏様や故人は「香食・香喰(こうじき)」といって、線香やご飯の香りや湯気を好むと考えられています。そのため、あまりにも香りの強いものはお供え物として適していません。修行の妨げにもなるとして、仏教では「にんにく・ニラ・ネギ・らっきょう・しょうが」の五辛と呼ばれている野菜はタブーとされています。

この五辛が含まれているものは、特にお供えしないように注意が必要です。

まとめ

お供えとしての果物は、意外にお下がりとしていただくときのために「みんなが喜んでおいしく食べられるもの」という観点で選ぶのも大事だということがわかりましたね。お供えは「気持ち」がまず大事です。どんな高価な果物でも、気持ちがこもっていなければ意味がありません。お下がりとしてみんなで故人を偲びながらいただけるものを選びましょう。

タイトルとURLをコピーしました